十分カウンセリングを受けてから手術を
期待して埋没法整形を行ったのに、手術後予想していたのとは違う、腫れがひどい、目が開き難いなどの理由で、一重に戻したい、抜糸したいと御相談いただくことがあります。最近、特に挙筋法を戻したいという方が増加しています。一般的に、挙筋法の抜糸は瞼板法と比較して技術的に難しくなります。挙筋法を行う場合は、トラブルにならない様、術前に十分カウンセリングを受けてから手術をお願いする必要があります。
腫れが酷い
特に幅広二重を設定した場合、腫れが強くなり、戻したいと言われる方がいらっしゃいます。ライン設定がきちんと行われていれば、一般的に埋没法の腫れは、1週間程度で治まります。幅広二重を強引に作っている場合、腫れが1か月以上も続くことがあります。幅広二重を作製する場合は、ある程度腫れることを考慮し、後悔しないようにしてください。
左右違う
目の大きさが左右異なることがあります。目の大きさが左右で違うと間が抜けた印象になるために、やり直しを希望される方が多くいらっしゃいます。特に、挙筋法では目の大きさが左右違い、合わないことがあります。あまりにひどい場合は、抜糸される方がいらっしゃいます
ラインの食い込みがひどい
ラインの食い込みが強くとても不自然であるということで、抜糸を希望されることがあります。手術直後は、多くの症例で腫れのために、ラインの食い込みが酷くなります。手術後1か月過ぎても食い込みが酷く、不自然である場合には、治らないことが多いために、抜糸を考えるのも一つの方法となります。
目が開き難い、目が小さくなった
目が開き難い、パッチリ目になっていない、却って目が小さくなったとして、抜糸を希望される方がいらっしぃます。二重の手術は元々、目を大きく見せる、パッチリに見せる手術です。手術後パッチリになっていない、目が小さく見えるということであれば、一度抜糸するのも致し方ありません。
埋没法の場合、糸を取ることで比較的簡単に二重を戻すことが出来ます。しかし手術から期間が経過すると、糸は取れ難くなり、糸を取ったとしても二重のラインが長期に継続することがあります。一重に戻したい、糸の抜去が希望という場合には早めに御相談されるのが良いでしょう。
挙筋法の抜糸は難易度が高くなります。裏側から糸を取ることは、ほとんど不可能で、上まぶたを切開する必要があります。長い糸が埋没していることが多く、完全に糸を取るためにはある程度長い切開が必要になることがあります。埋没糸を取ったつもりでも、糸の一部が上まぶたの中に残っており、抜糸後も、ラインが戻らない症例も見受けられます。挙筋法は糸を取ることが難しいであると理解する必要があります。
瞼板法は挙筋法に比較すれば、抜糸するのは容易です。しかしガッチリラインが設定されている場合は、抜糸するために上まぶたを切開する必要があります。緩めにライン固定されている症例では、裏側から抜糸することが可能です。手術後長期に経過している場合は、抜糸の難易度が高くなります。