鼻の変形は目立つので、やり直し手術を希望が多くなります
鼻プロテーゼが曲がったり、偏移したりすることがあります。曲りの程度がひどい場合、整形したことがすぐに分かりますので、鼻プロテーゼの入替え手術を希望される方がおられます。
プロテーゼが曲がって入っている場合、プロテーゼが動くことがあります。また鼻の形が不自然で整形したことが一目瞭然の状態の鼻になることがあります。鼻の変形は目立ちますので、やり直し手術を希望される方が多くいらっしゃいます。
鼻プロテーゼは、右利きの術者が行った場合、鼻尖部位が右方向、鼻背が左方向に曲がって入る傾向があります。左利きの術者が行った場合、その反対で、鼻尖部位が左方向、鼻背部位が右方向に曲がって入る傾向があります。
術者の稚拙な技術によりプロテーゼが曲がることも多いために、美容外科医に手術を依頼することが重要です。
鼻プロテーゼ入替え手術は、片側鼻孔縁の小切開により行います。プロテーゼは薄い膜につつまれていることが多く、その膜を切開するとプロテーゼに直接触れることが出来ます。プロテーゼを鉗子またはピンセットでつまんで、小切開より取り出します。20~30年経ったプロテーゼは周りの組織と癒着していることがあり、簡単に取り出せないことがあります。その場合は、プロテーゼの全周を剥離する必要があり、時間がかかり難しい手術になります。
鼻プロテーゼを取り出して、同時に新しいプロテーゼを入れることが出来ます。プロテーゼを取り出しただけで、再挿入を希望されない方もいらっしゃいますが、取り出しただけでは、鼻の形が大きく変わるために、同時に再挿入を希望される方が多いようです。
プロテーゼの再挿入は、ほとんどのケースで、鼻孔縁の小切開から可能です。同じスペースに鼻プロテーゼを再挿入しても再び鼻が曲がりますので、新しいスペースを作製することが重要です。プロテーゼが真っ直ぐになるようなスペースを作製して、新しいプロテーゼを挿入します。
鼻孔縁の小切開は、ナイロン糸で縫合します。
再挿入した後、プロテーゼが曲がらないように、外固定を併用します。数日間は固定することが、曲りを防止するのに有効です。